宅配の『ディープディッシュピザ』は本物か偽物か? - お手軽ピザの道具箱

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宅配の『ディープディッシュピザ』は本物か偽物か?

シカゴ風ピザ・ディープディッシュピザ

『ディープディッシュピザ』と聞いてすぐにイメージできる人は

相当のピザ好きか、沖縄県出身のどちらかだと思います。

シカゴ風ピザとも呼ばれ、パイのような分厚さと垂直に立ち上がった耳に特徴があり

数年前にようやく大手宅配ピザのメニューに加わりました。

あのボリューム感を自宅で楽しめる時がついに来た!!などと

当時は無邪気に喜んだものですが、実際の宅配版ディープディッシュピザは

その淡い期待とは全く別の形で登場したのでした。


ドミノのディープディッシュピザについて


2014年現在、3大宅配ピザチェーンの中でシカゴ風のディープディッシュピザが

メニューに含まれているのはドミノ・ピザだけです。

2012年以前には、ピザハットでも取扱いがあったと言う話ですが

詳細は不明で、現在では取扱いが全く見られません。

ドミノ・ピザのディープディッシュ

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ドミノ・ピザでは、2012年からメニューに加わり

現在では6種類のトッピングと2つのサイズから選べます。

Mサイズは10インチ(25cm)8カット、Lサイズは14インチ(36cm)12カットで

価格はそれぞれ¥2200と¥3300程度と既存のピザと同じ価格帯になっています。

ピザに詳しい方なら既にお気付きでしょうが、ここである疑問が生じます

トッピングを含めたその分厚さがディープディッシュピザの特徴なのに

どうして価格もサイズも普通のピザと同じままなんでしょうか?

トッピングが増える分、値段の高すぎる宅配ピザが輪を掛けて高くなったり

MサイズでLサイズ並みの価格になってしまうなど

ある程度の出費は覚悟はしていたのですが、全く予想外の結果で

素直に喜ぶよりも、むしろ訝しさの方が先に立ってしまいます。


工夫と見るか上げ底と見るか


メニューに加わってから2年近く経っているので、いまさら感のある答えになりますが

ドミノ・ピザのディープディッシュピザは

トッピングの量を増やすことはせず、生地の厚さと焼き上げの形状を工夫することで

分厚いディープディッシュを再現しています。

上手い具合にディープディッシュ(深皿)のテイストを取り込んだなぁと感心する反面

安易にパン生地の厚みに頼った、中身がスカスカの出来栄えに

紛い物を掴まされた様な、コレジャナイ感を覚えるかもしれません。

トップ画像のピザは典型的なディープディッシュピザで

それと比べてしまうと、どうしてもドミノ版は貧相に見えます

ドミノ側としても、その点は重々承知しているようで

「新しいタイプの生地」という謳い文句を前面にしてメニューに加えています。


ディープディッシュとスタッフド


シカゴ風ディープディッシュピザにも様々な種類があり

ドミノ版ディープディッシュの様にトッピングが薄く

生地にパンピザを使った分厚い物も見られます。

ディープディッシュピザ

断面を見るとわかりますが、本当にパンの様にふっくらした生地です

こういった種類もあるので、ドミノ版でも堂々とディープディッシュを名乗れる訳ですが

シカゴ風にはもう一つ「スタッフドピザ」と呼ばれる

大本命のディープディッシュピザが存在しています。

スタッフドピザ

stuffed(スタッフド)とは、詰め物料理の総称を言いますが

断面を見てもわかるように、ぎっしりと詰め込まれたトッピングが生地で挟まれ

その上から更にトッピングが施される、ボリューム満点の多層構造になっています。

シカゴ風ディープディッシュピザは、このスタッフドピザだと言っても過言ではなく

分厚く多層になったトッピングと垂直にせり上がった耳が

インパクト抜群のトレードマークになっている感じです。


宅配に最も向いていないピザ


トッピング満載のスタップドピザを見てしまうと

生地で上げ底にしたディープディッシュピザが空しく映りますが

このピザは元々宅配ピザとの相性があまり良くなく

どちらかと言えば、ホームメイドや飲食店に向いているピザです

トッピングが大量に必要になる点はもちろんですが、生地作りや焼き時間の長さなど

殆どの面で普通のピザを上回る労力とコストが必要になります。

以前にデカい安いは当り前?アメリカで人気のピザチェーンTOP5で紹介した

Papa Murphy's(パパ・マーフィーズ)と言う人気のピザチェーンがあります。
パパ・マーフィーズ

パパ・マーフィーズはピザを持ち帰って自宅で焼いて食べる

テイク&ベイクピザと呼ばれる新しいスタイルなので、宅配とは一概に比較は出来ませんが

14インチ(36cm)のLサイズのスタッフドピザで14ドル程度と

焼きと配送が無いにも関わらず、アメリカのピザとしてはかなり割高です。

日本の宅配ピザで本格的なスタッフドピザをメニューに加えるとなると

今のMサイズの大きさでLサイズと同じ値段になる事も考えられますし

アメリカでの例を見ると、それ以上になってしまう可能性すらあります。

お世辞にも本場のシカゴ風とは言えませんが、そういった視点で見ると

ドミノ・ピザのディープディッシュピザは

上手い具合に妥協点を見つけた努力の賜物かも知れませんね。



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